ながとの新しいお土産品を自分たちで作りたい。

7月の猛暑日が続いていたある日、待ち合わせしていた場所に慌ただしく現れた青年。
汗だくで、頭にはタオル、Tシャツの背中に大きく書かれた「むかつく」の文字。
すぐに分かりました。

「あの、津田さんですよね?」

にっこり笑顔でうなずく好青年は、長門市地域おこし協力隊(2018年8月中旬まで)の津田さん。
さっそく、お話を伺うことにしました。

開発した地酒を熱く語る津田さん

開発した地酒を熱く語る津田さん

今回紹介してくださったこの2本の地酒。津田さんが中心になって、地元長門市の方などと協力しながら開発を進めてこられました。

一見、ワインボトルのようにも見える、純米吟醸酒「むかつく」。2017年、向津具の地酒として誕生しました。
はじめは、原料となる酒米に合う米が手に入るのか不安だったそうですが、そのうち棚田米(長門市油谷)の「ひのひかり」が酒米に適していることがわかり、そこから試行錯誤を繰り返して、地酒を完成されました。
2018年、販売2年目は3,000本。1年目の反響を得たことから、3倍も製造本数を増やしました。
味は甘口でフルーティー。雑味なくとても飲みやすい、ボトルのインパクトにぴったり、お洒落な味のお酒です。

純米吟醸酒「むかつく」ラベルへのこだわり

純米吟醸酒「むかつく」

純米吟醸酒「むかつく」


やはり、目に一番に入るのは、ラベルに描かれた美しき女性「楊貴妃」。
「横顔が鮮明に描かれていますが、楊貴妃はこのようなお顔立ちだったのですね」と、尋ねると
驚きの回答が返って来ました。 「いえいえ、実はこの楊貴妃は友人にお願いして、その奥さんにモデルになってもらったんですよ」
「えー!?」想定外でした。描かれた女性はとても楊貴妃のイメージに近い方だったそうです。
ということは、長門市には現代版の楊貴妃が実在している!?ぜひお目にかかりたいものです。

その楊貴妃をイメージした女性を長門市在住のイラストレーター尾崎真吾さんが監修し描かれ、さらに「むかつく」の文字は長門市油谷の書道家が書かれました。
(後で紹介する「龍宮の潮吹」のラベル文字も同じ書道家によるものだそうです。)
赤い花飾りは、楊貴妃が愛した牡丹の花。よく髪飾りにしていたという云われもあって、ラベルに描かれたそうですが、とても美しく気品に溢れ魅せられます。

画像では見えづらいですが、ラベル両端にある凹凸は棚田と海の波を表現しているそうです。
このこだわり・想いのつまったラベルと、楊貴妃の姿に見とれて、話も弾みますね。もちろんお酒もグイグイ進みそうです。

  • 販売本数:限定3,000本
  • 販売価格:2,160円
  • 販売店:センザキッチン、油谷湾温泉ホテル楊貴館(長門市油谷)、宮田酒店(長門市三隅)

こだわりのスパークリング「龍宮の潮吹」

2本目の地酒はスパークリングの日本酒「龍宮の潮吹」。
「龍宮の潮吹」は元乃隅稲成神社の駐車場内にある「津黄龍宮の潮吹き交流施設(売店)の完成記念品として企画されたお酒です。

発売日は、もちろん2018年6月29日、629(むかつく)の日です。

スパークリングの日本酒「龍王の潮吹」

スパークリングの日本酒「龍王の潮吹」



一見、筆文字のシンプルなラベルに見えますが、こちらもいろんな仕掛けがほどこされており、企画された津田さんはじめたくさんの方の想いがたっぷりと詰まっています。
まず、透明に見えるお酒の底には「おり」が沈んでいて、瓶を少し振るとその「おり」がまざっていき、次第に濁りのお酒に変化。ラベル内側に描かれている「龍」が徐々に姿を消していきます。
瓶をかたむけると龍が消える「龍宮の潮吹」

瓶をかたむけると龍が消える「龍宮の潮吹」


また、しばらくすると、霧が晴れたかのように澄んでいき、物凄い迫力の「龍」が現れてきます。龍が天にのぼるようなイメージを、ぐるっと巻かれたラベルがその迫力を後押ししています。
そのほか、微炭酸(スパークリング)が潮の吹きあがる様子を表現しているなど、アイデア満載のお酒「龍宮の潮吹」。 少しとろっとした舌触りと、微炭酸のすっきりした味わいは食前酒にも合いそうです。ラベルは男性らしく力強いイメージですが、あと味にくせもなく、女性にも好まれるようなお酒です。

  • 販売本数:限定500本(2018年度の生産は終了)
  • 販売価格:2,160円
  • 販売店:油谷湾温泉ホテル楊貴館(長門市油谷)、宮田酒店(長門市三隅)

元乃隅稲成神社のご利益がたっぷり入った甘酒「のむおまもり」

以前から、地酒と同じくらい興味があった元乃隅稲成神社のお土産の一つ「のむおまもり」。
商品名を耳にしただけでも、想像が膨らみますよね。
「のむおまもり」とは、「むかつくの甘酒」のことなのです。「純米吟醸酒むかつく」の製造過程で出る酒粕で作られています。

こちらは、長門市地域協力隊の向津具担当の大迫さんがリーダーとなって企画されたものです。女性らしい、やさしいデザインと酒粕の濁り、いただく前から甘さが伝わってきます。

「のむおまもり」赤ラベル

「のむおまもり」赤ラベル

「のむおまもり」黒ラベル

「のむおまもり」黒ラベル

この「のむおまもり」には、「恋愛成就」「商売繫盛」「子宝」の3種の付箋がついており、すべて「元乃隅稲成神社」にて祈願されたものが、店頭に並ぶそうです。

元乃隅稲成神社で祈願「のむおまもり」

元乃隅稲成神社で祈願「のむおまもり」

甘酒は美容と健康に良いとされています。そのうえ、お守りとなる。どの付箋のついた「のむおまもり」を選ぶか悩みそうです。お値段も手ごろなので、元乃隅稲成神社、長門市の旅行土産としておすすめです。ご家族・お友だち、仕事の同僚にも是非ご利益をわけてあげてみてはいかがでしょう。

  • 内容量:180ml
  • 販売価格:540円(税込)
  • 販売店:油谷湾温泉ホテル楊貴館(長門市油谷)、宮田酒店(長門市三隅)

地元の素材を余すことなく大切に。

純米吟醸酒「むかつく」とスパークリングの日本酒「龍宮の潮吹」

純米吟醸酒「むかつく」とスパークリングの日本酒「龍宮の潮吹」

棚田米から日本酒を造り、残った粕で甘酒に。
地元の方が大切に育てたお米を最後の一粒まで無駄にしない気持ちが、このような商品開発に生かされていく。とても素敵な取り組みです。

今回取材に協力いただいた、津田さんをはじめ長門市地域おこし協力隊のみなさんは、長門市に新たな風を吹き込んでくれるアイデアの持ち主ばかりです。
商品開発やイベントなど次々と面白い企画を打ち出し、実行してくれています。地元ながとの人を巻き込み、一緒に喜びと夢を語り合い、何かを成し遂げていく。

今度は、どんな新しい長門のおみやげ品が並ぶのでしょうか?
ココレコレシピは、これからも長門市地域おこし協力隊の活動を応援していきます。

お楽しみに。

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