2018年4月にグランドオープンした「長門おもちゃ美術館」。
青い海と隣り合わせの町「仙崎」に溶け込むように建つこの美術館には長門の優しさとぬくもりを感じることができる空間でした。
今回は海の香りと木の香りが織りなす「おもちゃ美術館」をご紹介します。

遊び心が走りだす「木の世界」

まるで積み木のお城のような外観

長門市の道の駅センザキッチンの駐車場に車を停めると、お目当ての「長門おもちゃ美術館」が見えます。
木を組んで作られている外観は、幼いころに積み木やブロックで遊んだ風景を想わせます。

海の音と潮の香りの中、ワクワクする気持ちをおさえながら、ゆっくりと近付いていくと、潮の香りがいつの間にか木の香りに変わっています。
耳に残る海の音を感じながら、木の香りに包まれる。とても贅沢な空間と時間です。

入り口には、近辺の海を想わせる青と、かわいいオオバイワシのような飾り、そして「長門おもちゃ美術館」の文字があり、仙崎出身の詩人、金子みすゞさんの「大漁」の詩が思い浮かびました。

自分が何歳なのかも忘れてしまうくらい、入る前からドキドキとワクワクが止まりません。

扉の向こうは日常を忘れる別世界

木の香りが癒してくれる「わたしの気」

美術館の中に入ると、想像していた以上の木の香りが館内を包んでいました。
目に飛び込んでくる「300本の柱」は、広葉樹、針葉樹、杉など多種類の木を使っているようですが、すべてが長門産。

光の加減のため、内側から撮影しています。

木の香りには、癒し効果や不眠対策、子供の集中力を高めるなど、いろいろな効果が期待されているようですが、
「とにかく落ち着く」の一言です。

香りと一緒に体感できるのが「木のぬくもり」。歩くたび、触れるたびに伝わる「ぬくもり」は、子供の肌のように滑らかな触感で、母に包まれているような優しさを感じることができました。

いくつになっても、「ぬくもり」は恋しいものですね。
館内の木はエリアによって種類の違う木を使っているので、その違いも楽しめます。少しずつ違う香りや感触に、何を感じるでしょうか・・

長門の森をおさんぽ

天井を見上げると透き通った青空が見えそうな開放的な館内には、元乃隅稲荷神社や楽桟敷、青海島の名所など、長門市の観光名所をイメージした作りのひろばや、長門市の特産品をイメージしたおもちゃも多数あるので、長門市を「たのしみ」「まなぶ」ことができました。

おもちゃと言っても侮ってはいけません。「使い方」が決まっていない、発想力勝負のさまざまな木のおもちゃを前にすれば、子どもはもちろん大人も時間が経つのを忘れてしまいます。

そして、なんといっても気持ちいいのが「木のたまごプール」
森の中にぽっかりと浮かぶ湖のような印象を受けましたが、そっと足を入れてみると癒しが足から体中に流れてくるようでした。

そう!これはまさに「足湯」です。長門市の温泉にもある「足湯」を想わせるような癒しとぬくもりに、なんだか体がぽかぽかと温まってくる気がしました。

私が訪れた時、近所の園児たちが遊びに来ていましたが、真っ先に向かったのが「木のたまごプール」でした。
木のプール・・・「痛くないのかな?ケガしないかしら?」と思うかもしれませんが、一つ一つ手作業で丁寧に磨かれた木のたまごたちは、表面がつるつるピカピカでとても軽いので、子供のからだを傷つけることはありません。

やさしい空気に包まれた広い空間にあるたくさんの木のおもちゃに子供たちは興味津々!目はキラキラに輝いて、大はしゃぎで遊んでいました。

少し不便に感じたのがトイレです。
授乳室は館内にあるけれど、トイレは外なので、靴を履いてでなければいけません。
でも、

「子どもと一緒に遊びに来て、大人が子供から目を離してはいけない」
「トイレには一緒について行ってあげる」

ということも大切な「遊び」の一つですね。

おもちゃで遊ぶということ

「昔懐かしいおもちゃ」では、そのおもちゃを使いこなす大人の姿に子供の目は憧れのまなざしに。
「発想力を必要とするおもちゃ」には、おとなの杓子定規な考え方を覆してくれる子供の考え方や遊び方に、大人が感心している姿が見られました。

長門おもちゃ美術館は「子供を遊ばせる場所」ではなく、「子供を見守りながら親子で遊ぶ場所」なのだと、改めて感じることができました。

おもちゃを、こどもに与えてその間に家事や自分の時間を・・・それが日常ですよね。
家でおもちゃで一緒に遊ぶ時間は中々作れませんし、成長と共にその機会も減っていきます。私も子育て中なので一緒です。

でも、おもちゃは、子供の成長を感じながらその成長を喜び、子供の発想力に驚き、一緒に遊ぶことで大人が優位に立ったり子供が優位に立ったりを楽しむものなのではないでしょうか。

「おもちゃ美術館」は親子のコミュニケーションや子供の笑顔をたっぷり楽しんで、普段できない一緒におもちゃで遊ぶ時間を十分に満喫する場所ですね。

 

おもちゃ美術館のおもちゃはミュージアムショップで!

館内で遊んだ「おもちゃ」は長門おもちゃ美術館に隣接するミュージアムショップで購入できるものもあります。

木のおもちゃは、壊れにくく色あせも「あじ」になり長く使えるので、お土産はもちろん、お子さんやご自身が気に入ったおもちゃを購入すれば、家に帰ってからも余韻を楽しむことができます。使わなくなったものはインテリアとして飾ることができるのも魅力の一つです。

関連キーワード